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2006年5月22日 (月)

주홍글씨: スカーレットレター

『スカーレットレター』DVDで観ました。
原題は『주홍글씨:朱紅文字』(2004年) です。

 はっきり言って重かったです。

Scaret_0poster  ギフンとカヒの不倫かと思いきや、普通ではない強烈な三角関係。簡単に言うとこの人たちに天罰が下ったというお話。
 映画の内容は難しく、ミステリーであることも手伝ってそれぞれの登場人物の心の動きが読めない。表面的には分るような気がするのだけれど、きっともっと深いものがあるはず。私にはしんどかったです。

 やり手の刑事기훈ギフン(ハン・ソッキュ)にはチェロ奏者の美しい妻수현スヒョン(オム・ジウォン)がいて、結婚前からつきあっているジャズピアニストの愛人가희カヒ(イ・ウンジュ)がいる。ギフンはそ知らぬ顔をしてカヒとの甘い情事を繰り返す毎日を送っていたが、写真屋の主人が惨殺されるという事件をきっかけに彼自身の生活にももつれが生じ始める。というお話。
 写真屋の妻
경희キョンヒ(ソン・ヒョナ)も美しく怪しい魅力を発する女で、その男性関係を取り調べるギフンに迫り来る自らへの天罰。カヒの妊娠は完全に彼の動きを封じ込んでしまうことになる。

Scaret_1unju  この映画は、イ・ウンジュが自殺する原因の一つとなったという話を聞いたことがある。初めて裸のシーンをこなしたことと、撮影の大変さを苦痛にという噂であったが、ついそれを考えながら観てしまった。
 この映画だけからみた私の勝手な推測では、彼女はあのベッドシーンやストーリーの中で出てくる愛の表現に満足できなかったのではないかと思った。ベッドシーンではセックスの様子が露骨な表現となっていたし、もっと甘くエロチックで愛のこもったものであって欲しかった。ほとんど胸や腰を見せないで表現していたのはある意味きれいにも見えたが何かが足りないように感じられた。彼女が若かったのだろうか。
Scaret_2jiwo  もう一つ彼女の神経を弱らせたのは、やはり最後の衝撃的なトランクのシーンではないだろうか。生と死の瀬戸際の中で、愛と憎しみの狭間を半ば狂気を帯びた人間二人が過去を振り返るシーンは、見ていても息が詰まりそうになった。撮影はどのようにして行われたのか知らないが、あの状態で感情移入してしまえば本当に心に傷を負ってしまいそうに思う。 怪談者の劇をやると何かに取り付かれるという話に似ている。

 最後にいくつもの謎が解き明かされ、普通であればここでホット気が軽くなるのであるが、その現場はトランクのシーン。 息が詰まりそうな状態が延々と続く。解ったからいいかげんに開放して欲しい! 私の願いなんか無視して映画はすすみ、彼らの苦しみを共有することを押し付けけて来る。そして苦しいまま結末を迎える。
Scaret_3  カヒが言った『スカーレットレター』とは、’95年のアメリカ映画のそれですか?
 「スカーレット・レターとはAの赤い一字を胸につけられる罰則。そのAとはアドルトリィ(姦通)の頭文字の一字。産経新聞「淀川長治の銀幕旅行」」 「戒律が厳しく姦通が重罪だった時代を舞台に、迫害の中でも愛を貫き通した女性を描いた作品。ナサニエ ル・ホーソンの『緋文字』の映画化。」だそうです。

Scaret_4sockyu 愛に頼って生きて来たそれぞれが、現実の生活との間で葛藤するが、本当は何が正しいの? 現実逃避が不幸を招いた、といってしまえば終わってしまいますが、混沌としたこの余韻は私の中でしばらく続きそうです。

スカーレットレター DVD スカーレットレター

販売元:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2005/10/28
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コメント

イ・ウンジュの死のきっかけとも言われている作品だけに
私もなかなか観ようという気持ちにならないというか・・。
でも逆に、だからこそ観てみるべきでしょうか。
かつさんのレビューをみると、観たくなってきます。。
が、ほんと重そうですね^^;

投稿: aki | 2006年5月22日 (月) 11時06分

こんにちは かつさんのブログからakiさんのブログを訪問しました。

写真のあまりの綺麗さに、放心状態になりました。

どうしたら、あんな写真が撮れるんでしょうね?

すみません、全く関係ないコメントで。

投稿: 夕凪 | 2006年5月23日 (火) 22時19分

夕凪さん、
 そうでしょ、akiさんの所の写真、格別でしょ。
 私も、akiさんの写真見るの好きなんですよ。
 akiさんはコメント受け付けておられませんので、ここを利用して akiさんにエールを送ってあげてくださいね。

投稿: かつ | 2006年5月24日 (水) 00時24分

akiさん、
 コメントのお返事が後回しになってしまって、ごめんなさい。
 この映画も観る人・タイミングによって受け止め方が違うかも知れませんが、結構真剣に見入ってしまいました。チョット間が持たない部分もありましたが、そこいらは韓国映画の特徴と言うことで…。
 イ・ウンジュさんのことについては、私の記事での表現は乱暴過ぎるかも知れません。あまり知りもしないくせに分かったようなことを書いて反省しています。どなたからかお叱りを受けるのでは、と思っていたところです。
 まずは、彼女のためにも観てあげてくださいね。
 ではでは。

投稿: かつ | 2006年5月24日 (水) 00時34分

かつさん、こんにちは^^

僕の大好きだったイ・ウンジュさんの遺作となった作品ですが、相手役のハン・ソッキュさん自身もこの作品の内容はショックだったみたいです。
この監督の要求するものは何だったのか、理解不可能ですが、少なくても一人の将来性のある女優さんの息の根を止めた責任はあると思います。これは愛の形でもなんでもなく、監督の曲がった偏見ですよね(笑)

投稿: cyaz | 2006年6月11日 (日) 16時05分

cyazさん、いらっしゃいませ。

 いま、cyazさんのblogにお邪魔していたところです。
 ハンソッキュさんも…。そうですか。そうでしょうね。
 私も愛の形だとは思いませんね。「スカーレット・レター」の呪いとでも言うのでしょうか。運命という言葉では片付けられないまさに「地獄」を表現していました。
 映画で本当の地獄を表現してはいけないのかも知れませんね。ホラー映画でも地獄のままでは終わらないし。

投稿: かつ | 2006年6月11日 (日) 21時56分

かつさん、こちらの記事にはTBの設定がないのですね。
コメントだけ残させていただきます。
なんともズシンとくる内容でした。
特にトランクに入ってからのシーン。
血まみれになって出てきたあの映像は、目に焼きつきました!
ハン・ソッキュさん、最近ではそんな作品に出ているのでしょう。
彼が出ているというだけで見たくなります。
イ・ウンジュさんは、これから歳を重ねた演技を観たかったです。

投稿: なぎさ | 2007年2月27日 (火) 09時03分

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