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2006年7月24日 (月)

韓国体験記(4) - 珍しかった日本人<낯익 지않았던 일본인>

 そんなことは無いかも知れないが、논산ノンサンの연무ヨンム辺りでは私は最初の日本人だったのではないかと思う。

 もともと人気(ひとけ)の少ないところだったが、町の人たちはすぐに私を覚えてくれた。 向こうの会社の人たち、タクシーの運転手、ホテルの近所にある食堂のおばちゃん、パン屋さんに雑貨屋さん。

Taxi_1  名刺をもらったタクシーは3台ほど。 たいていは誰かがタクシーを手配してくれたけど、困ったときには自分で名刺の電話番号にダイヤルした。 言葉が話せなくても、「ホテル ナウ」 と言えば私だと分かってグリーンホテルに迎えに来てくれ、朝なのに「こんばんは」とか挨拶してくれた。 別れるときも手を振って「こんばんわぁ」と見送ってくれた。 日本語での挨拶、それは私に対する最大の敬意であり愛情表現だったに違いない。

 仕事が終わってホテルに帰るときには、タクシーの運転手に「ショピン・ショピン」と告げると適当なコンビニ(とは言っても小さな雑貨屋さんだったり、何とかマートだったり色々)に連れて行ってくれた。 もちろん買い物が終わるまで店の前で待っているか、店の人と賑やかに話しをしながら待っていてくれた。
 そしてホテルに付くと明日は何時にきたらよいのかと自分の腕時計を指差してたずねてくれた(たぶん)。

Taxi1  ホテルのおじさんがタクシーを呼ぶときも「日本人」と言っているようで、それで用件は達せられるようだった。 町では日本人と言えば私のことなのである。

 ホテルの近くにもバス停の前に小さなスーパーがあり、そこでジュースや缶ビールとおやつを買った。 スーパーといっても日本では最近見かけなくなった駄菓子屋さんか雑貨屋さんの類で、家の入り口の部屋を土間にして棚を並べたという程度のものだ。 それでも商品は所狭しと並んでいた。

 そこでは威勢のいい兄ちゃんか、その母親らしい肝っ玉母ちゃんが迎えてくれる。 お店は母ちゃんが実権を握っていて、父ちゃんは商品の御代の計算も難しいようだった。 兄ちゃんは外人だと分かると抑揚の効いたイングリッシュで話しかけてきた。

 奥の部屋には額に入った一枚の写真が誇らしげに掲げられていた。 写真には太鼓をたたいて踊る若者の姿が大きく写っていた。
 あぁ、母ちゃんの自慢なんだぁ。 指差して「息子さんですね。いいですねぇ。」と日本語で言うと。 「そうなんだよ、うちの息子はね、… やっていてね、… 大会で入賞したんだよ。 … で …、いい子なんだよぉぉぉ」 と嬉しそうに話してくれた(きっとそう言っていたのだと思う)。

 その家はスーパーとは別に立派な食堂を持っていたが、その店が営業している状態はついに見ることはなかった。 연무대 ヨンムデの入所式の日には町の人口が10倍ぐらいになったのでその日だけ営業していたのかもしれない。

 誰もが皆人懐っこく、よく話をしてくれたが、私がほとんど理解できなくて、申し訳ない気持ちで一杯になった。
 そんなことが、私の韓国語学習の大きなエネルギーになったことは言うまでもない。

 少し韓国語でやり取りできるようになってからは、楽しかった。 誰に会うのも楽しくて、きっと私はニコニコしていたと思う。
 彼らは口をそろえて、いつ来たのか、いつまで居るのかと聞いてきた。
 私の答えはたいてい同じだった。
「오늘 요」「今日です」「화요일 까지 요」「火曜日までです」または「잘  멀겠어요. 일주일 정도요.」 「よく分かりません。一週間ほどです」 私の言葉は単語の後ろに「요」「よ」をつけるだけ。

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[タクシーの領収書]
 出張で出かけているとき、タクシーに乗るには領収書が必要なのですが、韓国のタクシーは領収書なんて持っていません。 そんなことないよと仰るかもしれませんが、領収書を持っているのはソウルやプサンなどの大都会のタクシーだけです。
 私も、そんなこと知らなかったので、旅行ガイドブックで覚えた韓国語で
「영수증을 주세요」「領収書ください」といっていました。 そうしたら「お客さん、そんなの持ってるのソウルのタクシーだけですよ」と笑われました。

[韓国のスーパー]
 韓国ではコンビにを
변이점(ピョニチョン)便宜店といいます。 スーパーというとさらに大規模な店舗を連想するのですが、個人でやっているように小さな店舗の入り口のガラス窓にはたいてい 슈퍼 (シューポー)すーぱーと赤い文字で書かれています(赤とは限りませんが)。 大規模店舗は普通 마트 (マートゥ)マートです。 少し感覚が違いますね。
 どこかの街で4畳半ほどのお店の入り口に、ご丁寧にモダンにも
슈퍼 마켓트 スーパーマーケットと掲げられているのを みて可笑しくなって笑ってしまったことがあります。(笑うシチュエーションではありません ^^;)

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コメント

ノンサン(論山)がどこにあるのか、地図で見ました。ソウルの南ですね。

やっぱり、かつさんの人柄ですね。このような交流が出来るのは。私には真似できません。

韓国に人と会っていると、日本人と似ているなと思います。確かに激しいところはありますが。
台湾でもそうでしたが、2,30年前の日本のいなかと同じような感じがしました

投稿: 夕凪 | 2006年7月24日 (月) 20時36分

夕凪さん、こんばんは。
 ノンサン見つけてくれましたか。^^)
 テジョンなどは有名ですが、そこから高速で30分ぐらいかかります。
 仰るように、2、30年前の日本の田舎です。
 人間を感じますね。 ソウルは東京都同じで、かなり都会化していますが。

 いえいえ、これらの交流は私の特性による部分もあるかも知れませんが、あの方達に囲まれての環境がそうさせてくれたのだと思います。
 書いているうちにどんどん当時のことが思い出されて、止まらなくなってきました。 もう既に読者不在、勝手な思い出話になっていますね。

投稿: かつ | 2006年7月26日 (水) 01時47分

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