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2006年8月12日 (土)

韓国体験記(7) - プヨ見学 <부여관광>

 韓国に出張し始めたころは、しきりに観光して帰ることを勧められた。
 そのころ現実には色々忙しく、時間を節約するために飛行機は日曜日の便にして、平日を有効に利用するようにしていたほどだった。

Puyo1  ところがある日、営業マンと二人朝からの打ち合わせを終えて帰ろうとしているとき、また誘われた。 強引にも案内役として社員さんを一人連れてきてくれて、さあ観光に行けという。 断り続けるのもあんまりなのでご好意に甘えて부여(扶余)プヨ見物に連れて行ってもらう事にした。

 案内してくれたのは、他の企業からちょうど昨日転職してきたという若者だ。 入社の翌日に日本人を観光に連れて行くなんぞ考えもしなかったことだろう。 さすがにSAMXXXから引き抜かれてきただけあって英語は達者で片言の日本語も話してくれた。 彼にとっても忘れがたい経験となったと思う。

    プヨ文化観光ホームページ

 よく覚えていないが、プヨへは会社から車に乗って3~40分で到着した。

 プヨは、백제(百済)ペクチェ最後の首都。
 
Puyo2 プヨの城跡(
부서산성扶蘇山城プソサンソン跡)は小高い丘になっていて、歩くと運動によい散歩コースのようだった。 丘の裏側には백마강百馬江ペグマガンという大きな川が流れている。 百馬江の水は緩やかに弧を描き、低い山に囲まれたプヨの町の真ん中をゆったりと横切っていた。 町は全体に古いたたずまいを残し、私の故郷京都の空気を感じさせた。

 城跡の丘は百馬江に面し、前からは小高い丘陵、後ろ側は絶壁となっている。 丘に登ると町全体を見下ろせるお城にふさわしい位置。 高台には幾つもの舞台というか宴の席があり何時とはなく開かれた当時の優雅な酒宴を空想するほどに、時の隆盛をうかがいしることができた。

 この城の主、의자왕(義慈王)ウィジャ王は好色な人物で実に3000人の女を侍らせていたという。 私たちは、自分がそういう立場だったらどうだとか、意味のない議論をしながら長い坂道を登った。
 歩く両側はほとんど森になっていて時折左手の木々の間から眩しくない太陽の光と、ゆう然と流れる百馬江の姿が目に飛び込んできた。 道の傍には時々当時の家らしきものが再現されていたが、これは他の立派な歴史建造物からは想像もできない質素なもので、竪穴式住居の類。 地面の高さに藁の屋根をかけたもの。

 案内の彼は、土手越しに川が見えるとその土手に上って 「オ~ッ、ペグマガ~~~ン」と叫んで見せた。 私たちも、少し小さい声で叫んでみた。 「ペグマガ~~~ン」 そして一緒に笑った。 その瞬間私たち3人は不思議な気持ちになった。 私たちは同じ遺伝子のかけらを持っているかもしれなかった。 千四百年のときを経てお互いが再会したかのような。
Puyo3なぜ私たちは違う言葉をしゃべっているのか、そんなことが不思議にさえ思えた。

 丘を登りきると空は広く、景色はよかった。 しかし、その向こうにある百馬江への絶壁では悲しい物語が言い伝えられていた。 百済王朝の最後、新羅による陥落のとき、姫が敵の武将に色仕掛けで近寄り、この武将に抱きついて彼を動けなくして自ら武将ともどもこの百馬江に身を躍らせたという話を聞いた。
 そこに残された
낙화암(落花岩)ナックァアム、3千人の女官が花びらのように舞落ちたという名前どおりのいわくの岩だ。

 城跡として大きな建造物はなかったが、残された建物は、宗教的な建物が主で西暦六百年ごろのもの。 ちょうど日本に百済の文化が移入されていたころのもの。 日本の古典的建造物と形も色合いも同じだ。 確かに日本文化と思っていたものと共通するところが多く親近感が沸く。
 もっと互いの国の古い歴史を知りたいと思った。

 ただ、ここも観光地。 スポット的にコースとなっているところにはPuyo4沢山の人の集まりがあり、そこには旅行会社の札をカバンに付けた日本人が目立った。 戦争を経験した世代の年配の人たち(日本人)はどういう思いでこの辺りを旅行しているのだろう。
 この地は、まだ日本と仲のよかった土地だから問題はないか …。
 城を新羅・唐連合軍にとられた百済を守るために天智天皇(中大兄)は5万の援軍を送ったのだった。

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[ちょっと物知り韓国文化]
 プヨというと今テレビでやっている 『
천년지 애 千年の愛』の 공주 お姫様が南プヨ出身ですね。
 ぴんくるFin.K.Lのメンバーである可愛い
성유리ソン・ユリと独特の風貌が売りの소지섭ソ・ジソプが主演しているドラマです。
 全部見ていないので良く知りませんが、百済王朝の時代から何かの間違いで(百済の城が落ちた時のお話です)現代に来てしまったお姫様が、当時の人たちとよく似た男たちの間で事件を起こしていくというコミカルなドラマで、見始めると面白くてテレビから離れられないのが最大の欠点です。
 あ、と言っている間にドラマは終わってしまいました。

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コメント

韓国の人と付き合っていると、日本人と似ているなと感じますね。台湾や中国人とは少し違うように思います。

かつさんが感じられたように、朝鮮半島を通って文化が日本に来たから共通点が多いのだと思います。

「意味のない議論」、かつさんは俺も3000人くらい欲しい!だったのでしょうか(笑) こんなたわいもない話題があると、外国の人と一緒に廻っていると助かりますよね。

投稿: 夕凪 | 2006年8月13日 (日) 22時33分

夕凪さん同様に「意味のない議論」が非常に
気になりました(笑)
「千年の愛」って純歴史物だと思っていたのですが
そういうお話だったんですね。最近歴史物ドラマも
好きなので、なんだか面白そう^m^

投稿: aki | 2006年8月13日 (日) 23時08分

夕凪さん、こんにちは
 私も同じように感じます、中国、台湾とまた違った感じがしますよね。 でもね、「ペグマガ~~~ン」っいう響きの中に「この千四百年の時を越えて私たち兄弟はここにいるんだ」って大げさな夢想家みたいなことを本気で感じたんですよ。 森の中には不思議な時空が渦巻いているのですよ、きっと。

投稿: かつ | 2006年8月14日 (月) 11時46分

akiさん、こんにちは
>「意味のない議論」が非常に気になりました(笑)
そんなの秘密ですよってば。(^o^)

『千年の恋』『愛』?
 冷静に考えるとばかばかしい内容ですが、楽しく見るととっても楽しいドラマでした。また機会があったら観てくださいね。 ソ・ジソプもなかなか好いですよ。

投稿: かつ | 2006年8月14日 (月) 12時01分

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