« 韓国体験記(7) - プヨ見学 <부여관광> | トップページ | ユナイテッド93 観賞 »

2006年8月14日 (月)

파람의 파이터: 風のファイター

파람의 파이터 風のファイター』 観ました。

 これは、韓国語字幕で観ましたがほとんど簡単に理解できました。
 なぜなら、半分以上が日本語だからです ^^)。。

 監督 : 양윤호 ヤン・ユノ

 出演 :
양동근 ヤン・ドングン … 최배달 チェ・ペダル
      
平山あや … 陽子
      
加藤正也… 加藤
      
정태우 チョン・テウ … 춘배 チュンベ
      
정두홍 チョン・ドゥホン … 범수 ボムス

 オフィシャルサイト: http://www.cinemart.co.jp/fighter/
 CINE21.COM マルチメディアページ 動画が観れます
      
Fighter_poster  舞台は、戦中の日本。
 航空飛行士を夢見て日本に密航した若者、チェ・ペダルの物語。
 日本一強い男、極真空手を築いた大山倍達の人生を描いた実話物である。

 まだ観ていないが最近ヒットした?『力道山』もこんな感じなのだろうか。
 チョーセンジン、チョーセンジンと下げすまれて屈辱を噛みしめ、武道の師としていた人の死を機に奮起して成功を収めるサクセスストーリーだ。

 彼は、もともとテッキョン(テコンドーの前身)という武道の心得があった。 希望の航空学校に潜入、ついに入学を果たすが待っていたものは激しい差別。 教官から罵倒を浴びたまりかねて、また朝鮮人の仲間を守るため武術の技を披露したことがことのきっかけとなる。

 日本は戦争に負け、帰るところの無いペダルは、迫害を受けながら繁華街(池袋)の露天で生計をつなぐ。 そんな折、武道の師ボムスと再会。 再び武道の道へ。 アメリカ兵士の乱暴からすくった芸者、陽子との恋。 そしてボムスの死。

Fighter_1dojo やるせない思いを胸にペダルは自分に残されたたった一つの道、武道に生きることを心に決める。 ボムスから教えられた宮本武蔵を手本に自分を守り人を守る武術を観につけるため山にこもり修行を始めた。
 幾年かの修行を終えて帰ってきたペダルは自分を試すため次々と道場破りを繰り返す。 「強いものが居ればそこにいく」 自分は死んでもよいという条件であらゆる武道家と戦い、彼の快進撃が始まる。

 マスコミに騒がれ有名人となった彼は巷では英雄であったが、それは日本人としてだった。 現実には朝鮮人ということで武道家からは邪魔者扱いされ命さえ狙われた。
 勝っても勝っても彼は満たされることはなかった。 だから挑戦し続けるしかなかったのだ。

Fighter_3aya  彼が陽子の前でこぼした 「殴られるのが怖い。死ぬのが怖い」という言葉。 なんとも彼の人間らしさをあらわす一言。
 挑戦状を受けて、刺された傷も癒えないまま陽子の元を発ったペダルの心情を思うと切なかった。 彼は真剣をかざした相手と素手で戦わなければならなかった。 自分の命がもはや最後の一刀まで追い詰められたとき、放った彼の一撃は相手の命を奪う。 

 自分は人を殺した、彼は悔やんだ。 もう戦わない。。
 しかし死んだ挑戦者の家族に激励されて再び最強の男を目指す。

 とうとう最後に日本一を名実ともにする加藤7段との決戦。 航空学校で最初に出会った武術家であり、日本武道の威信にかけて朝鮮人ペダルを憎んでいる加藤大尉だ。 
Fighter_2last  ペダルは勝った。
 よかった。
 ペダルは加藤を倒さなかった。
 そして加藤は負けを認めた。
 真剣を携えた加藤の取巻きもペダルに切りかかったりしなかった。

 この映画で評価できる点は、見方にもよるが、日本人に対する批判的な気持ちが抑えられていたことだ。 朝鮮人を馬鹿にして、あるいは敵対して弾圧しする当時の日本社会を風刺しており、その憎き日本人の鼻を次々にへし折っていく爽快感 (もちろん私には爽快ではない) を前面に出し、韓国内ではさぞかし受けたことだろう。
 しかし、最後まで武道の精神を汚さなかった。 そして日本人も汚い手を使わず正々堂々としていた。 陽子も大和なでしこを貫いた。

゜゜゜゜゜゜゜゜
 あまり関係ないが、そういう意味では『アルマゲドン』などは見ていられなかった。 各国の人間が登場し、それぞれ特徴を捉えて上手く表現していたといえばかなり肯定的で気持ちよいが。 まったく他の国を 小ばかにしていた。 技術の低いロシア人ステーション、個人主義的共産国家の中国人、何でも神がかりのアラブ人?、金がすべての日本人実業家、そしてアメリカ人は地球を救う技術力と正義感のスーパスターなのだ。

 少しはこの映画を見習ってほしい。 人を見下げることで自己を主張するのではなく、人を大切にし自己も磨くことで存在を示す東洋の美学。… チョッと誇張しすぎましたか  <(^^;

|

« 韓国体験記(7) - プヨ見学 <부여관광> | トップページ | ユナイテッド93 観賞 »

コメント

かつさん、こんにちは。
コメント、TBありがとうございました。
大山倍達の話というよりは一人の武道家の話として
十分に楽しめる作品だったと思います。
かつさんの仰るとおり反日感情を抑え気味に表現し
武道に掛ける心は韓国人も日本人も同じように描い
てくれていますね。

ヤン・ドングンはなかなか味のある役者さんなので
これからの活躍も期待しています。

『力道山』もいい映画でしたよ。お時間あるときに
でもご覧になってください。ある意味考えさせられ
る映画でした。

投稿: キャサリン | 2006年8月17日 (木) 16時07分

キャサリンさん、こんにちは。
有難うございます。コメントいただいて嬉しいです。

キャサリンさんも観られる映画の種類というか、ジャンル、幅広いですね。
私もこの映画は結構楽しんで観させてもらいました。

ところで『力道山』良かったんですね。 ソル・ギョングでしたよね。 それだけでも期待できそうな気はします。
じゃぁ、また近いうちに観てみようと思います。

投稿: かつ | 2006年8月19日 (土) 00時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/21114/3053834

この記事へのトラックバック一覧です: 파람의 파이터: 風のファイター:

» 『風のファイター』 [お気に召すまま]
[制 作 年] 2004年[原 題] 바람의 파이터 [脚 本] ヤン・ユノ[ [続きを読む]

受信: 2006年8月17日 (木) 15時55分

« 韓国体験記(7) - プヨ見学 <부여관광> | トップページ | ユナイテッド93 観賞 »