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2006年8月30日 (水)

韓国体験記(9) - エボレンド珍道中(2) <에버렌드 에서>

 영인 (龍仁) ヨンイン から 에버렌드 エボレンド まではまたバスを利用。 普通の観光客ならタクシーに乗るところだろう。 このあたりが私たちの旅が珍道中となる所以である。

 ヨンインのターミナルでは、韓国語意外まったく通じない。 こんなところへ海外の観光客はあまり来ないのだろう。 普通はツアーのバスで直行するのだ。
Evermon そこから、
エボレンドまでは長かった。 時間は短いはずだが停車する駅が多い。 コースはグルグル回り緑の多い田舎町の景色が続く。 しかしいつ降りるのか、などという心配は取りこし苦労、終点の広い駐車場。 誰にでも分かる終着点。 そりゃそうだ!! Evernaka遊園地に来ているのだから。

 なんとなく察しはついていたが、ここは男性二人で来るところではなかった。
 さぁ、フルパスのパスポートをゲットして! と勢い込みたいところだが、私たちは入場パスだけにした。 それでも手首にパステルカラーの腕輪(パス)をされて、いざ出発。 妙にわびしい気分。

 広い入場門前は、閑散としていた。 大塚ドリンクのポカリのキャンペーンだけがやたらに目立っていた。

Everevent_1 入場ゲートを くぐると、内側の空気は明るく晴れやかだった。
 子供たちの声、若者たちの笑顔、お花で飾りたてられたストリート。 そして、なじめない私たちは… 傍観者。 やっぱり私たちは出張中だった。
 結局、ぐるっと一回りして帰ることにした。
Everretsu とは言っても、半端な広さではなく、歩くだけでも十分に楽しい。 微笑ましく、美しい景色を楽しむことができる。

 ここ、エボレンド(エバーランド)は、韓国では一番大きい部類に入るレジャーランドで、ディズニーランドと勝負するとかしないとか、韓国自慢のスポットだそうだ。
 まず、人気は絶叫マシーンなどの乗り物、そして夏には波が立つ大型レジャープール
「カリビアン・ベイ」、そして広~い花壇、ハーブ園、動物園、なんとかジャングル、野外イベントホール。Everkesho 遊ぶ気ならまるっぽ一日遊んでもおっつかない巨大遊園地だ。 そういう意味では、私たちのチョコッと散歩という選択肢は正解だった。

 そのころは、ちょうど休閑期だったのか、あるいは土曜日という日のせいかそんなに人は多くなかった。
 バラ園はなかなかの見ものだ。 ここそこに化粧や被り物で紛争した人が居て、お客を楽しませてくれるのも印象に残る。 時々開かれるダンスやパフォーマンス。 願わくばここを目的地に飛行機に乗りたいところ。

Everenji  それから幼稚園の遠足に出会ったが、どこの国も同じだなぁというのが感想。 面白いことに、子供たちが白熊が泳ぐプールを上からのぞいて、口々に 「くまぁ、 くまぁ」 と呼んでいるように聞こえた。 「Ⅰさん、くま、くまって言ってますよ」 「ほんまやなぁ、日本語と一緒かぁ」
Everkuma(これは、
곰아 곰아 (コマー コマー)」クマさん、クマさんと言っていたのでしょうか。)

 さて、帰りはエボレンド前からソウル方面にバスが出ていることが分かったので、それを利用しない手は無かった。 今度は帰り道だから簡単!
 とはいっても、正直ソウルの地名を知らない私たち。 そのおかげでソウル市内に到着しているのに気づかず、危うくもう一度ヨンインまで行ってしまうところだった。 知っている景色が二回見えたので、あわてて下車したが、それがどこだったのかは、よく覚えていない。


 多分そのあと、私たちは
동대문 운동장 (東大門運動場)トンデムン ウンドンジャン の屋台で떡볶이 トッポッキをつまみながらビールのグラスを手に今日の反省会をしていた。

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[ちょっと物知り韓国文化]

 영인ヨンイン수원スウォンに近い町で、その周辺には観光スポットとして『エバーランド』のほかに『韓国民族村』があります。
 『韓国民族村』はまた回を改めて紹介できると思います。

 エバーランドは김래원キム・レウォン장나라チャン・ナラ김재원キム・ジェウォン出演の韓国ドラマ내사랑 팥쥐マイラブパッチの舞台となっていました。
 
아름다운 날들 美しき日々にも最後のほうで、室長との婚約旅行でしたか忘れてしまいましたがデートコースに使われていました。 その他のドラマや映画でもよく登場するようです。

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2006年8月26日 (土)

韓国体験記(8) - エボレンド珍道中(1) <가자 에버렌드 에>

 珍しく滞在地はソウル。

 土曜日には予定が入っておらず、このままではもったいない、ということでショッピングセンターの(日本語を話す)売り子さんに一日遊べるのスポットを紹介してもらった。

P5130017  そこはソウル近郊の 영인 (龍仁) ヨンイン にある 에버렌드 エボレンド (真面目にいうならエバー・ランド Ever Land )。 ピーターパンが子供たちを連れて行ったのは、ネバー・ランドだったか。
 何でもソウルの人たちは皆、そこに遊びに行くとのこと。 売り子さんが「私も休みだったら行きたいわ」 と、ご推薦なので行ってみることにした。

 土曜日の朝
 連日夜になるとホテルでの資料作成などで、眠れなかった私は少し眠かったが開放感が勝った。 疲れなど吹っ飛んだ。 さあ出発! その日は一日遊ぶと割り切っていたから。

 場所は 高速バスターミナル。 「龍仁」という二文字を頼りに、Ⅰ氏と私の2人珍道中は始まった。
 Ⅰ氏は営業マンで私を韓国ビジネスに引きずり出してくれた韓国ライフの恩人? また私を一人で韓国に旅立たせ、元来持ち合わせていなかったクソ根性と度胸を植えつけてくれた人。 私たちは時々商談のために韓国に同行した。

 高速バスターミナルはソウルの中で、私たちが最も慣れ親しんだ場所。 ファーストフードで簡単に朝食を済ませていざ出発。

 まずは、チケット売り場へ。
 チケット売り場には十数個の窓口があり、全国へ向けての直行便の通行手形(チケット)を販売している。

 目指す方面を間違えては大変だ! 行き先表示を注意深く探して歩く。
 ヨンインは意外に早く見つかった。 売り場右の一番手前に、
[Yongin] だったと思うが、それらしき表示が見つかった。

 私「ヨンインに行きたいんですけど…」
 窓口「ネ~、ヨンインニョ~。 アホプシ シボブン コン タセヨ?」 私「 … … 」
 Ⅰ氏「Please, write down HANJA (漢字書いてください)」
 
窓口「 … 」
 
私「ヨンイン、한자로 써주세요.」
 
窓口 「영인 요. 한자, 한자. …, 잔깐만요! 어. 잔시만 거다리 십시오. Just moment, please. 」

 売り場窓口は完全にパニックである。 地名はもともと漢字だから、それくらいの漢字なら書いてくれる思っていたが、そうでもなかったのだ。 彼らに漢字を書けというのは無理な注文だ。 大変なことを尋ねてしまった。

 窓口の彼女は地図を探してきた。 が、漢字の地名は載っていない。
 [悪いことしたなぁ…]  と、次は英語を話せる子がやってきた。
 また一人、ちょっと先輩風の女の子が来た。
 結構近い線の漢字らしいものを書いてくれたので、「ありがとう、分かりました、結構です。」 お礼を言ってこの話を収束させようとするかしないかのうちに、なにやら相談しながら全員どこかへ行ってしまった。
 彼女たちは真剣だ。 日本のどこにこんなに真剣に対応してくれる切符売り場があるだろうか。

 数分待つと、ベテラン風の女の子が漢字で「龍仁」の二文字を書いたメモ用紙と地図を持って私たちの前に現れた。 丁寧に日本語で「こちらでございます。」と手渡してくれ、地図で場所を示してくれた。
 「ありがとう。本当に、ありがとう」 こんなことで、こんなに嬉しいのは久しぶりだった。

 …ごめんなさいね。一生懸命調べてくれている姿を、< かわいいナァ > なんて思いながら眺めていたこと白状します。…
 

 さて地名も間違いないことを確認できたし、バスのチケットは手に入った。 所要時間は1時程度とのことだったと思う。
 高速バスは乗ってしまえば後は簡単、降りそびれないように注意していればよい。 本当はなかなか聞き取れない停留所名にドキドキひやひやなのであるが…。

 バスは、どんどんスピードを上げて、高速道路の中央車線、日曜バス専用レーンをビュンビュン飛ばし、あっという間にヨンインに着いた。

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[ちょっと物知り韓国文化]
 ソウルには、大体3つの高速バスターミナルがあります。
 そのひとつが<
고속버스터미날 高速バスターミナル>、それから<남부 터미날 南部ターミナル>と<동부 터미날 東部ターミナル>です。

 『高速バスターミナル』5~6年前にリニューアルしてとっても快適なステーションになりました。
 バスターミナルの上は巨大なビルになっていて、新世界デパートとマリオット・ホテル。 隣に花市場があります。
 そこの地下街の泉の広場みたいなところはドラマ
『美しき日々』の舞台となりました。 연수 ヨンスが室長민철ミンチョルの妹の 민지ミンジを連れて卑屈になった彼女の心を開かせるために、一緒に絵を描いて売ろうとしていたところです。

 『東部ターミナル』のすぐ前にはテクノマートという電化製品のデパートがあります。 ここもソウルに行けば一度は行っておくべきところでしょう。 携帯電話フロアなどは広大な一フロアすべてが携帯やさんで壮観です。

 韓国は、日本ほど鉄道が発達しておらず、道路を整備してバスを中心とした交通網を確立しようと力を入れています。
 したがって主要な都市には必ず高速ターミナルがあります。 その近くには、たいてい市営バスがあり、こちらは通常の町の路線バスがあります。
 ソウルといえばはもちろん韓国の中心であり、そこの高速バスターミナルはいわば韓国のHUBなのです。 本当に便利でどこへでも安く速く移動することができます。 下手をすると鉄道より速く目的地へ移動できます。

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2006年8月20日 (日)

蝶と蟷螂

早い時間にお仕事から帰ってきました。

駅から歩いたおかげで面白いドラマに出会いました。

Chyokama1_2

カマキリさん、くやしそうでしょ。

Chyokama2_1

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2006年8月16日 (水)

ユナイテッド93 観賞

『ユナイテッド93』観に行ってきました。

 例の 9・11同時多発テロ事件の再現(ドキュメント?)の映画です。 貿易センタービルの様子などが主かと思っていましたが、題名があらわしているのは、ユナイテッド航空93便という意味なのでした。

United  そのユナイテッド航空93便は、ハイジャックにあった4機のうち目標物に到達せずに墜落した最後の1機です。 残りの3機のうちの2機は言わすと知れたセンタービルへ突っ込んだ2機と、もう1機はペンタゴンに落ちたものです。
 その93便の出航から墜落までの様子をリアルに再現し、管制塔、軍、犯人、乗客の様子を描いた作品で、何の感動も無く、ただただ恐怖のルツボヘと落とし込まれる映画でした。
 現実に起こった事件であるだけに、場面が展開するごとに脳天から全身を戦慄が走り抜けました。

 映画には、事件の現場に本当に居合わした航空管制官なども出演していたのですね。 出演者の表記に "by Himself" と書かれていました。
 映像も 9・11テロ発生当時の実際のニュースの映像が大きなスクリーンに映し出され何とも後味の悪い恐怖で満たされていました。

United2  映画は93便に乗り合わせた乗客たちの勇敢な戦いを称えるほか、「この事件で命を失った全ての方に捧げる」とうたっていましたが、私にはこの言葉の意味を理解できませんでした。 このテロの意味合いと、なぜこのような事になったのかをよく考え、二度とこのような惨事を招かないために(軍備を整えるのではなく)私たちが、どのように振舞わなければならないのかを考えていく必要があると思いました。

 先日は、英国旅客機同時テロ計画が摘発され、過去のこと、映画でのことでは済まされない想いです。 世の中がどうにかなってしまったのかと感じてしまいます。


 さて、この映画をみて家内が面白いことを言っていました。「死ぬ前に、皆あなたを愛していたとか、家族に伝えていたね。」 と。
 本当にそうでした。 誰も「あなたのおかげで幸せだった」とか、「まだしてあげたいことが残っている」とか、「あなたに先立つことを御免なさい」とか、感謝の気持ちや、わびの言葉など述べていませんでした。
 さすがに自分がいるからお前がいるというアメリカの考え方ですよね。
 東洋人は貴方がいるから私もいるのね、という受け止め方だから、この映画を理解するのはきっと難しいのでしょう。

 実際には良い映画なのかもしれません。 けなしてばかりで申し訳ありません。
 最近モヤモヤしている私の率直な感想、、そんな色々なことを考えてしまう映画でした。

 ミチさんの ミチの雑記長のレビューが素直でよかったです。
 
yyz88 さんの 見なきゃ死ねるか!聞かなきゃ死ねるか!のレビューでは。事件の信憑性について言及され、また違った見方をされています。

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2006年8月14日 (月)

파람의 파이터: 風のファイター

파람의 파이터 風のファイター』 観ました。

 これは、韓国語字幕で観ましたがほとんど簡単に理解できました。
 なぜなら、半分以上が日本語だからです ^^)。。

 監督 : 양윤호 ヤン・ユノ

 出演 :
양동근 ヤン・ドングン … 최배달 チェ・ペダル
      
平山あや … 陽子
      
加藤正也… 加藤
      
정태우 チョン・テウ … 춘배 チュンベ
      
정두홍 チョン・ドゥホン … 범수 ボムス

 オフィシャルサイト: http://www.cinemart.co.jp/fighter/
 CINE21.COM マルチメディアページ 動画が観れます
      
Fighter_poster  舞台は、戦中の日本。
 航空飛行士を夢見て日本に密航した若者、チェ・ペダルの物語。
 日本一強い男、極真空手を築いた大山倍達の人生を描いた実話物である。

 まだ観ていないが最近ヒットした?『力道山』もこんな感じなのだろうか。
 チョーセンジン、チョーセンジンと下げすまれて屈辱を噛みしめ、武道の師としていた人の死を機に奮起して成功を収めるサクセスストーリーだ。

 彼は、もともとテッキョン(テコンドーの前身)という武道の心得があった。 希望の航空学校に潜入、ついに入学を果たすが待っていたものは激しい差別。 教官から罵倒を浴びたまりかねて、また朝鮮人の仲間を守るため武術の技を披露したことがことのきっかけとなる。

 日本は戦争に負け、帰るところの無いペダルは、迫害を受けながら繁華街(池袋)の露天で生計をつなぐ。 そんな折、武道の師ボムスと再会。 再び武道の道へ。 アメリカ兵士の乱暴からすくった芸者、陽子との恋。 そしてボムスの死。

Fighter_1dojo やるせない思いを胸にペダルは自分に残されたたった一つの道、武道に生きることを心に決める。 ボムスから教えられた宮本武蔵を手本に自分を守り人を守る武術を観につけるため山にこもり修行を始めた。
 幾年かの修行を終えて帰ってきたペダルは自分を試すため次々と道場破りを繰り返す。 「強いものが居ればそこにいく」 自分は死んでもよいという条件であらゆる武道家と戦い、彼の快進撃が始まる。

 マスコミに騒がれ有名人となった彼は巷では英雄であったが、それは日本人としてだった。 現実には朝鮮人ということで武道家からは邪魔者扱いされ命さえ狙われた。
 勝っても勝っても彼は満たされることはなかった。 だから挑戦し続けるしかなかったのだ。

Fighter_3aya  彼が陽子の前でこぼした 「殴られるのが怖い。死ぬのが怖い」という言葉。 なんとも彼の人間らしさをあらわす一言。
 挑戦状を受けて、刺された傷も癒えないまま陽子の元を発ったペダルの心情を思うと切なかった。 彼は真剣をかざした相手と素手で戦わなければならなかった。 自分の命がもはや最後の一刀まで追い詰められたとき、放った彼の一撃は相手の命を奪う。 

 自分は人を殺した、彼は悔やんだ。 もう戦わない。。
 しかし死んだ挑戦者の家族に激励されて再び最強の男を目指す。

 とうとう最後に日本一を名実ともにする加藤7段との決戦。 航空学校で最初に出会った武術家であり、日本武道の威信にかけて朝鮮人ペダルを憎んでいる加藤大尉だ。 
Fighter_2last  ペダルは勝った。
 よかった。
 ペダルは加藤を倒さなかった。
 そして加藤は負けを認めた。
 真剣を携えた加藤の取巻きもペダルに切りかかったりしなかった。

 この映画で評価できる点は、見方にもよるが、日本人に対する批判的な気持ちが抑えられていたことだ。 朝鮮人を馬鹿にして、あるいは敵対して弾圧しする当時の日本社会を風刺しており、その憎き日本人の鼻を次々にへし折っていく爽快感 (もちろん私には爽快ではない) を前面に出し、韓国内ではさぞかし受けたことだろう。
 しかし、最後まで武道の精神を汚さなかった。 そして日本人も汚い手を使わず正々堂々としていた。 陽子も大和なでしこを貫いた。

゜゜゜゜゜゜゜゜
 あまり関係ないが、そういう意味では『アルマゲドン』などは見ていられなかった。 各国の人間が登場し、それぞれ特徴を捉えて上手く表現していたといえばかなり肯定的で気持ちよいが。 まったく他の国を 小ばかにしていた。 技術の低いロシア人ステーション、個人主義的共産国家の中国人、何でも神がかりのアラブ人?、金がすべての日本人実業家、そしてアメリカ人は地球を救う技術力と正義感のスーパスターなのだ。

 少しはこの映画を見習ってほしい。 人を見下げることで自己を主張するのではなく、人を大切にし自己も磨くことで存在を示す東洋の美学。… チョッと誇張しすぎましたか  <(^^;

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2006年8月12日 (土)

韓国体験記(7) - プヨ見学 <부여관광>

 韓国に出張し始めたころは、しきりに観光して帰ることを勧められた。
 そのころ現実には色々忙しく、時間を節約するために飛行機は日曜日の便にして、平日を有効に利用するようにしていたほどだった。

Puyo1  ところがある日、営業マンと二人朝からの打ち合わせを終えて帰ろうとしているとき、また誘われた。 強引にも案内役として社員さんを一人連れてきてくれて、さあ観光に行けという。 断り続けるのもあんまりなのでご好意に甘えて부여(扶余)プヨ見物に連れて行ってもらう事にした。

 案内してくれたのは、他の企業からちょうど昨日転職してきたという若者だ。 入社の翌日に日本人を観光に連れて行くなんぞ考えもしなかったことだろう。 さすがにSAMXXXから引き抜かれてきただけあって英語は達者で片言の日本語も話してくれた。 彼にとっても忘れがたい経験となったと思う。

    プヨ文化観光ホームページ

 よく覚えていないが、プヨへは会社から車に乗って3~40分で到着した。

 プヨは、백제(百済)ペクチェ最後の首都。
 
Puyo2 プヨの城跡(
부서산성扶蘇山城プソサンソン跡)は小高い丘になっていて、歩くと運動によい散歩コースのようだった。 丘の裏側には백마강百馬江ペグマガンという大きな川が流れている。 百馬江の水は緩やかに弧を描き、低い山に囲まれたプヨの町の真ん中をゆったりと横切っていた。 町は全体に古いたたずまいを残し、私の故郷京都の空気を感じさせた。

 城跡の丘は百馬江に面し、前からは小高い丘陵、後ろ側は絶壁となっている。 丘に登ると町全体を見下ろせるお城にふさわしい位置。 高台には幾つもの舞台というか宴の席があり何時とはなく開かれた当時の優雅な酒宴を空想するほどに、時の隆盛をうかがいしることができた。

 この城の主、의자왕(義慈王)ウィジャ王は好色な人物で実に3000人の女を侍らせていたという。 私たちは、自分がそういう立場だったらどうだとか、意味のない議論をしながら長い坂道を登った。
 歩く両側はほとんど森になっていて時折左手の木々の間から眩しくない太陽の光と、ゆう然と流れる百馬江の姿が目に飛び込んできた。 道の傍には時々当時の家らしきものが再現されていたが、これは他の立派な歴史建造物からは想像もできない質素なもので、竪穴式住居の類。 地面の高さに藁の屋根をかけたもの。

 案内の彼は、土手越しに川が見えるとその土手に上って 「オ~ッ、ペグマガ~~~ン」と叫んで見せた。 私たちも、少し小さい声で叫んでみた。 「ペグマガ~~~ン」 そして一緒に笑った。 その瞬間私たち3人は不思議な気持ちになった。 私たちは同じ遺伝子のかけらを持っているかもしれなかった。 千四百年のときを経てお互いが再会したかのような。
Puyo3なぜ私たちは違う言葉をしゃべっているのか、そんなことが不思議にさえ思えた。

 丘を登りきると空は広く、景色はよかった。 しかし、その向こうにある百馬江への絶壁では悲しい物語が言い伝えられていた。 百済王朝の最後、新羅による陥落のとき、姫が敵の武将に色仕掛けで近寄り、この武将に抱きついて彼を動けなくして自ら武将ともどもこの百馬江に身を躍らせたという話を聞いた。
 そこに残された
낙화암(落花岩)ナックァアム、3千人の女官が花びらのように舞落ちたという名前どおりのいわくの岩だ。

 城跡として大きな建造物はなかったが、残された建物は、宗教的な建物が主で西暦六百年ごろのもの。 ちょうど日本に百済の文化が移入されていたころのもの。 日本の古典的建造物と形も色合いも同じだ。 確かに日本文化と思っていたものと共通するところが多く親近感が沸く。
 もっと互いの国の古い歴史を知りたいと思った。

 ただ、ここも観光地。 スポット的にコースとなっているところにはPuyo4沢山の人の集まりがあり、そこには旅行会社の札をカバンに付けた日本人が目立った。 戦争を経験した世代の年配の人たち(日本人)はどういう思いでこの辺りを旅行しているのだろう。
 この地は、まだ日本と仲のよかった土地だから問題はないか …。
 城を新羅・唐連合軍にとられた百済を守るために天智天皇(中大兄)は5万の援軍を送ったのだった。

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[ちょっと物知り韓国文化]
 プヨというと今テレビでやっている 『
천년지 애 千年の愛』の 공주 お姫様が南プヨ出身ですね。
 ぴんくるFin.K.Lのメンバーである可愛い
성유리ソン・ユリと独特の風貌が売りの소지섭ソ・ジソプが主演しているドラマです。
 全部見ていないので良く知りませんが、百済王朝の時代から何かの間違いで(百済の城が落ちた時のお話です)現代に来てしまったお姫様が、当時の人たちとよく似た男たちの間で事件を起こしていくというコミカルなドラマで、見始めると面白くてテレビから離れられないのが最大の欠点です。
 あ、と言っている間にドラマは終わってしまいました。

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2006年8月11日 (金)

범죄의 재구성: ビッグスウィンドル

범죄의 재구성:犯罪の再構成 -The big Swindle- 』 ビッグスウィンドル観ました。

Swindle0_poster 韓国語オリジナルで観て(범죄의 재구성:犯罪の再構成見ましたが…)さっぱり分からなかったので、字幕付にて見直したんだが、やはり難しかった。

 一人のギャンブラー박신양パクシニャン扮する최창혁チェ・チャンヒョクと金先生を中心とする数名の詐欺グループが手を組んで、かの韓国銀行から60億ウォンを騙し取るというストーリー。 完全犯罪はならず、カーチェイスの末、車が大破してチャンヒョクは死亡。 この場面から映画は始まる。 逃げた犯人を追う警察の捜査とどこかに消えてしまった大金の行方を追う金先生の動きが徐々に真相を解き明かしていく。

CINE21のマルチメディアページ--動画が見れます

Swindle1  刑務所から出所してきたチャンヒョク が金先生に韓国銀行を狙おうと持ちかけたのにはしっかりと目的があったのだ。
 自信満々の金先生、完璧だったはずの計画は密告により空中分解。 しかも逃げ切ったはずの現金輸送車に金は残されていなかった。 計画を持ちかけたチャンヒョクは逃げる途中に車とともに吹っ飛んで消えたし、仲間は順に捕まり、あるいは殺される。

 実はこの辺り、すべて計算された罠だったのだ。
 警察に通報したのはチャンヒョクが金先生の家で知り合った
서인경ソ・インギョン(염정아)かと思ったが、きっとチャンヒョクの手によるものだ。
 チャンヒョク の計画はすべて成功。 警察に追われながらに口にした一言「よっしゃ!」がすべてを物語っていた。

Swindle2  この映画、私には少し難しすぎた。

 字幕付を観ながら「おおっっ、そういうことかぁぁ」 「えっ、なぁんだ」 なんて喜んでいたが、前半に穏やかな顔で出てきた女性が、後半で血相を変えながら怒っていても同一人物かどうかすぐに分からないのだ。 この辺りもっ少し易しく気づかせてくれるような画面を作ってくれたら嬉しかったのに。
 一概には言えないと思うが結局、話している言葉が分からなくても映像だけである程度楽しめる映画が、よい映画なのかもしれないと感じた。

 オリジナルと字幕つきを中途半端に2回続けて鑑賞したせいもあるかもしれないが、全体に感動が薄い気がした。
Swindle3  お話自体は展開が面白いのに、なぞが解き明かされたときの驚きが…、もっと効果的な衝撃がほしい。

 勝ち残ったチャンヒョクは完全犯罪。 その後談では詐欺の味を覚えたチャンヒョクが、イギョンと意気投合して詐欺生活、みたいな終わり方だったけど、そんなのすぐ捕まるよねぇ。 それにしても完全に騙されて、その上死んじゃって、大物詐欺師の金先生、かわいそう。

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2006年8月 6日 (日)

이중간첩:二重スパイ

『이중간첩:二重スパイ (日本語字幕)』 DVDにて観ました。

監督:김현정 キム・ヒョンジョン

出演:
한석규 ハン・ソッキュ … 림병호 イム・ビョンホ
   
고소영 コ・ソヨン … 윤수미 ユン・スミ
   
천호진 チョン・ホジン … 백승철 ペク・スンチョル
   
류승수 リュ・スンス … 이상욱 イ・サンウク

Niju_1poster2003年1月に封切られた韓国映画です。

CINE21.COM のマルチメディアのページ

日本語公式ホームページ

 シュリ(1999),JSA(2000)に続く大作とうたわれ、大変な期待を持って観賞しました。
 北朝鮮から偽装亡命によって南に潜伏して任務を遂行するイム・ビョンホ(ハン・ソッキュ)と南で生まれ、そのときから工作員として育つユン・スミ(コ・ソヨン)の孤独な人生を描いた物語です。
Niju_2juu  見事に南側情報部を欺き南側スパイとして3年の歳月をかけて信頼を勝ち取るイム・ビョンホ。 ラジオのDJスミが放送する暗号を聞き取り彼女と接触し任務を成功させる。 命令の実行を絶対と考えるビョンホと孤独な人生を送ってきたスミの間にほのかな愛が。 強い信念に一瞬の緩みが。 情報局の罠に係り、また北からの命令を実行しそこなった二人は、北にも南にも居る事が出来なくなってしまう。

Niju_3soyong  最後は、美しいリォデジャネイロの海岸沿い。
 逃れることが出来ない数奇な運命と、個々の人間の感情など超越した美しく晴れやかな景色、スミの人としての幸せをつかんだ穏やかな表情。 こんな風に終わってもいいのか、いやもっと辛い運命が待っているのでは、と諦め切れない思いが充満した。
 景色はこんなに綺麗なのに。。。

Niju_4love  この映画では、ハン・ソッキュは北側のスパイを演じていましたが、シュリでは南側の情報局員でしたね。 そして北の工作員と恋をする。 『二重スパイ』では強い北側工作員の志を貫いていて、そのせいかスミへの愛情はあまり強く感じとれなかったです。 むしろスミの方が常に怯えていて彼にすがる気持ちが強く、恋愛というより逆らえない運命の中で生きていくこと自体の必死の姿が描かれていたように思います。 そういう意味ではコ・ソヨンが一番いい演技をしていたと思います。
 チョン・ホジンは今テレビでやっているウォン・ビンの『꼭지コッチ』に出ていて、喫茶アダムのママの元旦那役ですよねぇ。 その印象が強すぎて気がそがれて困ってしまいました。
 リュ・スンスはもう『冬のソナタ』のヨングクさんです。 最高の脇役さんですね。

 言うほど感動的なドラマでは無かったです。 淡々と事が運び、苦しみが先行して愛情とか夢とか希望とかが見えてこないです。 それが北朝鮮だと言っているのかも知れませんが。
 いずれにしても北朝鮮に生まれた人は可愛そうですねえ。 それだけはしっかりと伝えていたと思います。

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2006年8月 5日 (土)

花火

 今日は、素晴らしい晴天でしたね。
 暑いだけという声もありますが。

 お昼前に歯医者から帰ってきて、庭の芝刈りをやりました。
 熱射病になりかけのヘロヘロ状態で刈り終わったときには腕が日焼けで真赤っかになってしまいました。 それでシャワーして、遅い昼食をとって、クーラー効かせてビデオみて。

 日中は33度ぐらいだったでしょうか。 それでも夜になると涼しく、(田舎に住んでよかったと思える瞬間)。 ヒグラシの声が避暑地のような心地よい安らぎを与えてくれました。
 毎日通っている大阪では考えられないことです。

 夕食の時には、ドン、ドーン と夏の風物詩、花火の音が聞こえてきました。
 二階の窓からキレイな花火の輪が夜空を染めるのが見えます。
 下のほうが山で隠れて全部というわけにはいきませんが、
不思議なものです。 「まあ、見るだけ見てみようか」程度の気持ちで窓から覗けば、美しいきらめきに、たちまち心奪われて。

 次々あがる、光のパフォーマンス。
 ほんの短い時間に魅了してすぐ消えていく。

 私の家は琵琶湖の近くにあります。
 この時期になると毎週のように琵琶湖の何処かで花火が上がります。
 時には連日で。。

 あぁ、今日はたくさんいい事がありましたっと。

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2006年8月 3日 (木)

キムチ入りお好み焼き

「韓国のキムチを持ち帰ったらえらい目に会う。」
なんて書いてしまいました 韓国体験記(2) - 私が辛口になった日<맛있는 김치>

Kimchi ある日会社に訪ねて来た韓国からのお客さんにキムチをもらってしまったのです。

あちゃー。 大丈夫かなぁ。

しかもその日は宿泊で出かける予定があって持って帰れません。
仕方なく仕事に使う冷蔵庫の片隅を借りて3日ほど保管することにしました。
ところがこの私、なんと次の週になってもそれを思い出さなかったのです。(T.T)

さらに次の週、日本に来る予定だった韓国人の知人がくれたメールを見て愕然としました。
 「お土産にキムチを持っていくのやめました(^ ^)」
私のblogを読んで彼女が書いてくれたこの文章は、冷蔵庫で2週間近く眠っているキムチからのメッセージでした。

--- ハングル得意の方はお気づきだったと思いますが、blogの表題の「美味しいキムチ」の綴りがまちがっていました。 コマウォヨ~ 신さん。(もう直ってるよ~ん^^)/~ ---

あれ~ぇぇ。 忘れてたぁぁ。

せっかくのお土産のキムチ。 忘れていたのです。
おそる恐る持って帰ってあけてみると……(ジャジャーン)
冷蔵庫に入っていたのがよかったか、戴いたものが良かったか、大丈夫。 美味しく食べられました。 きっとタイミングよかったのでしょう。


え~、 前置きが長くなりましたが、
キムチ入りお好み焼き、美味しいです!!
皆さん、ぜひ試してください。

キムチが大量にあるときは、通常キムチチゲか、豚キムチがグッドですが、キムチお好みナイスです。
キムチチゲは辛すぎて子供たちに不評でしたが、お好み焼きはヒットです。 受けました。 マヨネーズをかけるとまた味がまろやかになり食べやすいです。
お好み焼きを焼いている横で、キムチを直接焼いて、キムチポッカ김치볶음(キムチ焼き)をつまみながらチビチビやってもなかなかいけますよ。

ついでですが、たこ焼きに醤油、マヨネーズ、七味唐辛子 というのもいけますね。 この味は韓国のコチュジャン・マヨネーズと似た味です。 韓国では飲み屋でするめを注文するとマヨネーズとコチュジャンがのった小皿をくれます。 日本では醤油・マヨネーズが定番ですが。 コチュジャン・マヨネーズ、こちらも一度お試しあれ。

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