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2006年8月16日 (水)

ユナイテッド93 観賞

『ユナイテッド93』観に行ってきました。

 例の 9・11同時多発テロ事件の再現(ドキュメント?)の映画です。 貿易センタービルの様子などが主かと思っていましたが、題名があらわしているのは、ユナイテッド航空93便という意味なのでした。

United  そのユナイテッド航空93便は、ハイジャックにあった4機のうち目標物に到達せずに墜落した最後の1機です。 残りの3機のうちの2機は言わすと知れたセンタービルへ突っ込んだ2機と、もう1機はペンタゴンに落ちたものです。
 その93便の出航から墜落までの様子をリアルに再現し、管制塔、軍、犯人、乗客の様子を描いた作品で、何の感動も無く、ただただ恐怖のルツボヘと落とし込まれる映画でした。
 現実に起こった事件であるだけに、場面が展開するごとに脳天から全身を戦慄が走り抜けました。

 映画には、事件の現場に本当に居合わした航空管制官なども出演していたのですね。 出演者の表記に "by Himself" と書かれていました。
 映像も 9・11テロ発生当時の実際のニュースの映像が大きなスクリーンに映し出され何とも後味の悪い恐怖で満たされていました。

United2  映画は93便に乗り合わせた乗客たちの勇敢な戦いを称えるほか、「この事件で命を失った全ての方に捧げる」とうたっていましたが、私にはこの言葉の意味を理解できませんでした。 このテロの意味合いと、なぜこのような事になったのかをよく考え、二度とこのような惨事を招かないために(軍備を整えるのではなく)私たちが、どのように振舞わなければならないのかを考えていく必要があると思いました。

 先日は、英国旅客機同時テロ計画が摘発され、過去のこと、映画でのことでは済まされない想いです。 世の中がどうにかなってしまったのかと感じてしまいます。


 さて、この映画をみて家内が面白いことを言っていました。「死ぬ前に、皆あなたを愛していたとか、家族に伝えていたね。」 と。
 本当にそうでした。 誰も「あなたのおかげで幸せだった」とか、「まだしてあげたいことが残っている」とか、「あなたに先立つことを御免なさい」とか、感謝の気持ちや、わびの言葉など述べていませんでした。
 さすがに自分がいるからお前がいるというアメリカの考え方ですよね。
 東洋人は貴方がいるから私もいるのね、という受け止め方だから、この映画を理解するのはきっと難しいのでしょう。

 実際には良い映画なのかもしれません。 けなしてばかりで申し訳ありません。
 最近モヤモヤしている私の率直な感想、、そんな色々なことを考えてしまう映画でした。

 ミチさんの ミチの雑記長のレビューが素直でよかったです。
 
yyz88 さんの 見なきゃ死ねるか!聞かなきゃ死ねるか!のレビューでは。事件の信憑性について言及され、また違った見方をされています。

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コメント

こんばんは 

確かに娯楽映画としてみるには重過ぎますね。9.11の後、武力での封じ込めをしたために、いまだにテロが無くならない。
これが我々の思いではないでしょうか? 米英国は逆に武力のお蔭で防止できていると思っているのでしょうね。
基本的には、なぜテロが起きるのかを良く考え、根本原因を無くす方向に持っていかないとテロは無くなりません。 今回のアラブ系英国人テロ未遂やイスラエルを見れば明らかです。

奥様の観察、鋭いですね。 自分ならどうするだろうなと考えました

投稿: 夕凪 | 2006年8月17日 (木) 21時19分

夕凪さん、こんばんは。
 共感できるご意見をありがとうございます。
 最近薄らぎつつある「日本人の心」みたいなものを大切にしたいと考えていたところ、このような映画を見てしまったものですから、変に興奮してしまいました。
 実は、『風のファイター』の感想にも書いたのですが、「他者が負けることで自分が勝つ」という論理が欧米の考え方だと感じています。 そして日本にも蔓延しつつあるように感じます。
 何も他社を蹴落とさなくても自分に勝利し、幸せになれるのです。 少なくともアジア人は。 そして周りにいる人も共に喜び、共に幸せになる。 こういうのをポジティブと言うのだと思います。
 たくさん考えることがあって目がまわりそうです。^^

 家内の意見もっともです。ありがとうございます。私も自分だったら? と、考えてしまいました。

投稿: かつ | 2006年8月18日 (金) 23時19分

こんにちは。コメントをいただきましたhirutaと申します。韓国はとなりの国だし、このページの冒頭でも書かれていましたが、同じ顔なのに考え方がまるっきり違いますよね。
united93は興味深いです。かつさんのコメントの通り、実際に起こったできごとなので、かなり重く感じる映画だと思います。(まだ見ていませんが)
私は事件の1年前くらいに貿易センタービルに昇りました。その夜景が本当にきれいで、またNYに来て、その夜景を見ようと心に思いました。そんなこともあり、9.11事件は本当に心が苦しかったです。
かつさんのページ、じっくり拝見させていただきます。

投稿: hiruta | 2006年8月19日 (土) 22時09分

hirutaさん、いらっしゃいませ。
 貿易センタービルに行かれた経験をお持ちなら、私が感じた以上に生々しい事件と感じておられるのでしょうね。
9.11事件の映画では引き続いて『ワールド・トレード・センター(10月7日公開)』というのが上映されるそうです。 こちらもかなり衝撃的な映画なのでしょう。
 hirutaさんは色々外国の経験をお持ちのようで羨ましい限りです。 たくさん旅行の記事を書いていらっしゃるようですので参考にさせていただきたいと思います。
これからも宜しくお願いします。

投稿: かつ | 2006年8月19日 (土) 23時06分

こんにちは♪
TB&コメントありがとうございました!
なんと私の記事が取り上げられており、恥ずかしいやら嬉しいやらです。
重ね重ねお礼申し上げます!
この映画を見ながら自分があの飛行機に乗っていたら勇気ある行動が取れただろうか、家族と一言電話で会話を交わすことが出来たら何を言うだろうかと考えていました。
心の傷が癒えない遺族の方と綿密に連絡を取り、承諾を得てこの映画は作られたそうです。そういう真摯な態度で「9.11」に関する映画が解禁になったことはとても良かったのではないでしょうか。
商業的な匂い、どちらかに偏った描き方をされていなかったのも好感が持てました。

投稿: ミチ | 2006年8月21日 (月) 00時01分

TB&コメントありがとうございました。

私はこれ、事実と虚構の入り乱れた作品だという気がしました。調査委員会の報告をおかしいと思っている人には単なるフィクション、信用する人には真実と取られるのでしょう。

アメリカではどちらかというと、前者の方が多いようで、現在でも論争が続いていますが、アメリカ政府が関与していることはほぼ間違いないので、真実がさらけ出されることは無いのでしょう・・・

とはいえ、映画的には満足できる作品でした。ただ、非常に論評しにくい作品であることは間違いないですね。ドキュメンタリーならまだしも、純粋な映画として描くには無理があったような気もしますし・・・

とはいえ、大したこと書いてないのに、記事中にわざわざ拙ブログの紹介をして頂きましてありがとうございました。

投稿: yyz88 | 2006年8月21日 (月) 17時04分

しばらく韓国ドラマやアジア映画にはまっていた私ですが、この{ユナイテッド93便」だけは久々に観たい!!と思ってました。

まだ、観ていませんがNHKラジオで映画の紹介をしている村上祥子(さちこ)さんが時折声をつまらせながら紹介していました。
有名な俳優さんは出ていないけれど、色々な人の立場から、ちゃんととらえて、実によく出来ている映画だと絶賛してましたもの。
こちらを観て、あー。早く観に行かなくちゃ。と思いました。^^

投稿: chie | 2006年8月21日 (月) 17時13分

ミチさん、こんにちは
 私も、自分があの状況にいたら、どうしただろうと思いながら観ました。
 映画が遺族の方の承諾を得ながら作られたというのには感心します。相当に神経を使われたのでしょうね。確かに茶化したところや誇張したところが無く真摯な態度で取り組まれたのでしょう。
 ただ、ドキュメントでとしては幅が狭いような、何かをうったえるには明確な意見の提示は無いような、ちょっと理解しにくい部分はありました。どちらにも偏っていないということいえますね。
 素直なホッとするご意見ありがとうございました。

投稿: かつ | 2006年8月23日 (水) 23時36分

yyz88さん、こんにちは
 yyz88さんのレビューでは、内容が真実かどうかという点について問題提起され、大変興味がわきました。やはり情報を操作されずに正しい判断をしたいですね。
 アメリカはまだ戦時中ですから、そうは自由な情報公開はされていないと思います。日本も現実にはまだまだのようで、気になります。
 私たちは、正しく物事を見る眼を養わねばなりませんね。

投稿: かつ | 2006年8月23日 (水) 23時50分

chieさん、ありがとうございます。
 観る人によってずいぶん違う見方をされるようです。
>色々な人の立場から、ちゃんととらえて、実によく出来ている映画だと絶賛…
 私は正直言って恐さが先に立ってそれ以外のことが理解できませんでした。もちろん登場人物各人の気持ちのや、事件に対する対処の仕方などについては色々考えさせられます。 ただ、制作者の主張が分からなかったということです。
 そのあたりが良いという評価もあるようです。上のミチさんなどは評価されていますし、共感できます。
 もっと色んな方の意見を聞いてみたいと思っています。
 chieさんも観られたら感想をお聞かせください。

投稿: かつ | 2006年8月24日 (木) 00時02分

『映画と秋葉原とネット小遣いと日記』のhideです
かつさんコメント&TB有難うございます
>先ず、相手を認めることからはじめないと事は絶対に収まらないのでしょうね

以前、映画『ミュンヘン』を観た時も思ったのですが。
イスラエル(米国)とイスラム諸国の双方に高潔な指導者が現れない限り、報復の連鎖は何十年、何百年も続くような気がしますね。
そう言う意味では、この映画は大変怖い話ですよね

投稿: hide | 2006年9月 8日 (金) 00時00分

hideさん、こんばんは。
このアメリカとイスラムの話は、私ももっと勉強しないといけないと思います。 この少ない知識で考える限りでは、相容れないものを排除する考え方に変化が無い限り、どうにもならないでしょう。
"双方に高潔な指導者が現れない限り" とはそういうことなのでしょうね。
仰るとおり、"この映画は大変怖い話"ですし、バックに現実の事件があるだけに衝撃が大きいです。

投稿: かつ | 2006年9月 9日 (土) 01時36分

こんばんは!ECHO&コメ、ありがとうございました!
ホントですね、最後の言葉。
あたしなら、たぶん、謝ると思います。
う~ん、、、これは、宗教の違いなのでしょうか?
結局あたしは、この2国(2宗教)のいがみ合いも、理解出来ないし、、、
またよれ惜しくお願いしますね。

投稿: 猫姫少佐現品限り | 2006年9月14日 (木) 02時30分

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