韓国映画 『グエムル 漢江の怪物』 を観に行ってきた。
予定ではクォン・サンウとキム・ハヌルの 『青春漫画』 を観に行く予定だったが、上映時間の都合で 『グエムル』 のほうを観ることになった。 じつは、なぎささんのブログ「UkiUkiれいんぼーデイ」 やアンマリーさんのブログ「映画でココロの筋トレ」 を見て 『UDON』 にもかなり触手が動いていたし、 『僕の、世界の中心は、君だ。』 も話題性があって観たかったのだけど。。 結果的には、この映画にしてよかった。
面白かった。
なんでも、봉준호 ポン・ジュノ 監督が子供のときから作りたかった映画だというから力も入っていた。 また、出演者、スタッフが 『2003년 < 살인의 추억 > 殺人の追憶』 の時のメンバーで構成されているらしい。
題名 … 괴물 :グエムル 漢江の怪物 監督 … 봉준호 ポン・ジュノ 出演 … 송강호 ソン・ガンホ → 박강두 カンドゥ 변희봉 ピョン・ヘボン → 박희봉 ヘボン 박해일 パク・ヘイル → 박남일 ナミル 배두나 ペ・ドゥナ → 박남주 ナムジュ 고아성 コ・アソン → 박현서 ヒョンソ
実際のところ、どんなジャンルの映画かも知らず、名前だけコマーシャルでよく聞いたということで、また「 송강호 ソン・ガンホ や 배두나 ペ・ドゥナ が出ているから面白そう 」程度の気持ちで席についた。 怪物もどうせちゃちな作り物が出てくるのかと思っていたが、予想に反してなかなか本格的な映画で大満足した。
映画の製作に関することはよく知らないのだが、映画雑誌 씨네21(#563) によると、制作費が110億ウォン、うち怪物を作るのに40億ウォンとこの作り物にも相当力がはいっていたそうだ。
映画の内容は、漢江の河川敷で小さい売店をして暮らしていた家族の物語。 いつも居眠りばかりしている カンドゥ とその父 ヘボン 。 妹の ナムジュ はここぞというときに力が発揮できないアーチェリーの選手。 弟の ナミル は離れて暮らしている。 そして逃げた妻との間に出来た娘ヒョソン。 2000年のある日、ある研究室が漢江に投棄した劇薬が原因で突然変異して生まれた奇形の生き物。2002年に小さなその生き物は釣り人にすくい上げられるが逃げて姿を消す。そして2006年、怪物が姿をあらわす。 平凡な生活の中に姿をあらわした怪物は、 カンドゥ と父の目の前で幼い ヒョソン を襲う。 怪物と接触したためウィルスに感染しているとして軍にとらわれ拘束された カンドゥ に、死んだはずの ヒョソン から携帯に連絡が入る。 排水溝の中にいるとの知らせ。 しかし誰も信じず カンドゥ は気がふれたと思われる。 こうして、 ヒョソン を救うため、家族の団結と戦いが始まる。
この映画に出てくる怪物は、人間が生んだ奇形種。 何とも不恰好な足と尾がはえた魚のようなトカゲのような。 人を襲うが、ゴジラのように大きくは無く、町を荒らすわけでもなく、なんとなく頼りない。 そして、アメリカの軍隊まで登場するが、実際に怪物と戦うのは怪物のアジトに閉じ込められたヒョソンと、そのヒョソンを救おうとする非力なカンドゥの家族だ。
物語の舞台は、ソウルのシンボルとも言うべき漢江。 その中州である 여의도 ( 汝矣島)ヨイド あたり。 ここには国会議事堂があり、本当に市民の誇りである生活の場だ。そこにこのような怪物が登場するといった思い切った構成が面白い。 何かただの怪物ではなく、社会の、人間のひずみみたいなものがこの怪物の形となって現れたのだろう。
とにかく娘を救うために懸命に生きるカンドゥの姿に、コミカルな動き。 すごくドキドキするのにプッと吹き出してしまう笑いがミックスされてとてもよい作品だ。 ここぞというときにミスをする、ホントだったら笑えない場面が何度も出てくる。 しかしそこは家族のチームワークでフォローしてついには、もとの平和な暮らしが戻る。 父も、娘も殺されてしまうが、生活は戻り、最後に残る売店でカンドゥ は今度は居眠りせずに漢江を守り続けた。 CINE21.COM マルチメディアのページ 動画がいっぱいあります。
俳優さんを決めてストーリーに登場する人物のキャラクターを決めたというだけあって、各配役もピッタリとはまっていた。 ソン・ガンホ のキャラクターは言うまでもなく期待通り。 ペ・ドゥナ もアーチェリーの試合では若くて美しい選手の顔をしていたし、普通の非力な娘が腹を決めて恐怖に立ち向かう姿か良かった。 ピョン・ヘボン も独特のリアルな演技がベテランの貫禄を見せていて良かった。
韓国の映画としては、ドロドロとしたところのない、よくまとまったGOODな娯楽映画だった。 ただ、この邦題の 『グエムル』 というのはもう少しましな言い方無かったのでしょうか。 せめて 『クェムゥ』 とか 『クェムル』 とか。。
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