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2006年12月 7日 (木)

韓国体験記(16) - 人参の里금산錦山へ(前編)

ホテルのオジサンと人参の里금산(錦山)クムサンに行ったお話しです。
・・・・ 

P4050011  ホテルのフロントでおじさんが「今日の仕事は何時までだ、明日は仕事か?」 としきりにたずねてきた。
 外国人相手に好奇心一杯の質問攻撃が始まったのかと思ったが、考えてみれば、そういう事をするおじさんではなかった。
 なかなか条件が合わなかったが、ある日休息がとれる日がやってきた。
 明日、俺の車に乗れという誘いにOKサインを出した。

 いよいよその日。 天候は晴れ、湿気も無い気持ちのよい朝だった。
 さぁ、これから何が起こるのだろう。

 中肉中背のおじさんの顔は全面黒く焼けている。そして長年の農作業を連想させる深いしわに覆われていて、年齢は推定しにくかった。白髪交じりの頭髪と大学卒業前の娘に、兄がいることから50台後半といったところか。
 話す言葉には南方の訛りがあって、アクセントが強く私の韓国語ヒアリング力ではほとんど理解出来なかった。

 ホテルのほうは、おじさんの息子に任せて私たちは車に乗り込んだ。

 

 
 ん、今日は車が新しい!
 たまにおじさんがバスターミナルまで乗せてくれる古い車ではなかった。 
 錦山まで案内してくれるために息子さんの車を借りてくれたのだ。 いつもの車がカローラだったら、今日はマークⅡといったところか。
 普段はどうもハンドルが安定せず怖い感じを我慢しながら乗せてもらっていたのだが、車が変わってもそれは同じだった。 老朽化した車のせいではなかったのだ。

P4050014 さて、最初に車が止まったのはホテルから5分ほど走ったところにある食堂。 ここはおじさんの奥さんがやっている食堂だ。
 とにかく朝飯を食え、と言う。
 韓国の人は、とにかく食事を大切にする。

 奥にも部屋があったが、そこは真っ暗で使われていなかった。玄関を入ると大きなガラス張りの窓に沿ってテーブルが4つほどあり、通路を隔ててお座敷(オンドル)には3つほどお膳が並んでいる。私はそのお膳の真ん中の席に案内された。 田舎のこと、もちろん他の客などいない。

 一言で言えば暖かかった。
 おふくろの味。
 ホクホクに湯気の立つた玉子焼き。 しっかり田舎味の味噌汁。 白身の魚。 そしてキムチやその他のバンチャン(おかず)。
 知らず知らずのうちに緊張していた何かがほぐれ、なんだか暖かくて美味しくて涙が出そうになった。

 たっぷりご馳走になってお腹が完全に幸福(降伏?)状態になると、再び田舎のエグゼクティブ・カーはアーバンハイウェイに砂埃を残して滑り出した。

 人参市場までの予定所要時間は約一時間。

 しばらく民家もまばらな田んぼの中を走ると、徐々に山岳コースへと変わっていった。
 道は峠を目指す。
P4050015  この辺りの山はそう高くは無いが、緑が少なく岩肌が露出して少し切り立ったごつごつした山だ。 私は日本の白山にあるスーパー林道のコースと景色を重ねながら楽しんだ。
 その景観を楽しむため峠の辺りは、自然公園のようになっており、休憩所や土産屋の並ぶスポットがにわかに現れまた消えた。

 峠の一番上の部分は少し広くなっており、駐車場と展望台。道はどちらに行っても急な下り坂から始まっている。山間の景色の向こうにかすかに街の気配があった。

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[ちょっと物知り韓国文化]


 文化というより、解説ですが私たちが目指したのは、금산Gumsan錦山クムサンにある国際人参市場です。
 出発はこのblogで頻繁に登場する
충총남도忠清南道にある논산Nonsan論山ノンサン市で、대전大田テジョンから西南へ40分ほど行けば論山、東南へ40分ほど行けば錦山という位置関係にあります。 その間には山があり、その山が景観豊かな대던산Daedunsan大芚山テドンサン道立公園ということになります。
 普通高速道路などを使えば一旦大田に出るのでしょうが、私たちはその大芚山をショートカットして人参市場に行ったのです。 まあ、高速代を払わずに景色の良い山道を行くという地元の人の行き方ですね。

 韓国の山は、日本の山と大きく変わらないように思いますが、低い山でも岩の山が多いように思えます。 서울ソウルからみえる북간산北漢山国立公園の山々もそんな感じがしますよね。
 また飛行機からみるところ、土の色も日本より赤土が多いようです。

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コメント

なんだかここまで拝読して、このホテルのおじさん「ラストダンスは私と一緒に」の、あのペンションのアジョシを想像してしまいました。後編・・早急にお願いします!

投稿: madray | 2006年12月 7日 (木) 15時44分

madrayさん、後編の催促ありがとうございます。

今日、通勤電車の中で頑張って書きましたが、仕上げが間に合わないので今日は降参です。^^;;
上手くいけば明日にはアップできるでしょう。

ところで「ラストダンスは私と一緒に」って分りませ~ん。
ごめんなさい。
誰か変わりに反応してくださ~い。

でもね、とっても優しいおじさんなんですよ。
初めて出会ったときは喋り方を聞くと怒っているようで、おっかなかったんですが…。

投稿: かつ | 2006年12月 8日 (金) 02時00分

かつさんこんにちは。
おお~~面白い!^^早く私も後編が読みたい。
「韓国の人は食事を大事にする」っていうの
なんだか分かるような気がしますね。
だから「ご飯食べた?」なんていう言葉が
挨拶的な表現として頻繁に出てくるんでしょうね。

「ラストダンスは私と一緒に」はお決まり的な内容
なんですけど好き!です。私は韓国ドラマをまだ全然
みたことのない友人に勧める時、毎回必ず初めに
これを貸すんだなぁ~(^^)

投稿: aki | 2006年12月 8日 (金) 09時10分

顔なじみの人に会うと、「밥 먹었어?」があいさつ代わりになる程の人と人との距離の近さ。
その近い距離は温もりと同時に摩擦も生んで、互いにぶつかり合った時の激しさは相当なものですけど。^^;;
でも、ホテルのおじさんの行動を読んでも、一般的に韓国の人って食事や日常生活の中で誰かと一緒に過すことに楽しみを感じるんでしょうね。
そういう意味で韓国の人って、日本人より人懐っこくてお茶目なんだろうと思ってます。そして、私は韓国人のそういうところが好きなんですよネ^^

投稿: chie | 2006年12月 8日 (金) 21時19分

akiさ~ん、
反応してくれてありがとうございま~す。

ほんとにねぇ、ご飯食べましたか?って、何回きかれた事か。
これ、挨拶だと聞きますが、
ついつい今朝はホテルでパン食べました、とか返事してしまうと、それはいけない… … と説教されたり、無理やり食堂へつれいてかれそうになったりで大変なんですよ。
面白いですね。

投稿: かつ | 2006年12月 9日 (土) 16時12分

chieさん、どうも!
私も、そういうところが好きです。
始めのうちは、なれなくて、いちいち驚いていましたが、
そのうちに心地よくなってくるのですね、そういう環境が。
大きい声を出してみたり、身体を摺り寄せてきたり、
仕事のことで喧嘩したかと思ったら一緒に食事して杯を
交わしてみたり。いろいろ経験しましたよ。
すごく人情派だし。

投稿: かつ | 2006年12月 9日 (土) 16時18分

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