2006年4月 6日 (木)

父にとっての入学式

Nyugakukanyu1 大学の入学式ってこんなんだったんだ。 若い人たちで溢れるサークルの新入生勧誘会場に立つ自分。 言葉にならない何かが体をすり抜けた。
 よみがえる、蘇る。 衝撃に続いてゆっくりと何かが蘇ってきた。 淡い記憶が時間をかけて鮮烈なものになってきた。

 自分にもこんなときがあったんだ。 今、どう頑張ってもこの中には入れない。 晴れやかな笑顔。 戸惑いの表情。 中には下を向いたまま逃げるように人垣の間を抜け出てくる子もいる。 さまざまな新人諸君の顔が前を通り過ぎていく。
Nyugakukanyu2  あのときはどうだったんだろう。 前向きにどんどんチャレンジする姿勢で臨んでいたのだろうか。
 明るい顔がいい。 希望に満ちた笑顔がいい。
 勧誘しようとしている先輩たちにもエネルギーを与えながら、好奇心いっぱいの会話を交わす新入生がいる。

 息子よ、どうかお前は笑顔でこの勧誘通りを通り抜けてきてくれ。
 お前の父親にも晴れやかな学生生活のスタートを見せてくれ。

Nyugakumae  最初のうちは親がそこまでついていくのかと笑っていたが、休日でもあったので久しぶりの大学でも見物させていただこうと母親と同行することにした。 彼の弟君も付いていくと言った。
実際行ってみて良かった。 本人は恥かしがったが、素直に受け入れてくれたし、周りにも夫婦や家族でお祝いに来ている人たちがたくさんいた。
入学式会場の保護者席は満杯で立ち見の人が多く、スクリーンを準備して映像を流している別室も満員だったらしい。 おそらく学生より付き添いのほうが多かった。
そういう時代なんだ。
Nyugakushiki入学式での新入生代表の宣誓文は女の子が読み上げた。息子と同じ高校の同級生だった。立派だ。 ……。

その日の朝、息子にネクタイの結び方を教えた。
スーツになれないネクタイ、黒い大きなカバンを持ってまるで新入社員みたいな息子は一応社会人の仲間入りをした。 学校に通っているうちはまだ一人前とは言いにくいが、今までのように誰かに導かれて生活するのとは違い、自分の意思で自分の行動を決め、自分で責任を持たなければならない。

おめでとう!
これから色々なことに遭遇し、色々な問題に行き当たることだろう。 そしたら、きっと今より深い喜びを感じることができる人になる。
早く友達のように語り合える立派な大人になってくれ。

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