珍しく滞在地はソウル。
土曜日には予定が入っておらず、このままではもったいない、ということでショッピングセンターの(日本語を話す)売り子さんに一日遊べるのスポットを紹介してもらった。
そこはソウル近郊の 영인 (龍仁) ヨンイン にある 에버렌드 エボレンド (真面目にいうならエバー・ランド Ever Land )。 ピーターパンが子供たちを連れて行ったのは、ネバー・ランドだったか。 何でもソウルの人たちは皆、そこに遊びに行くとのこと。 売り子さんが「私も休みだったら行きたいわ」 と、ご推薦なので行ってみることにした。
土曜日の朝 連日夜になるとホテルでの資料作成などで、眠れなかった私は少し眠かったが開放感が勝った。 疲れなど吹っ飛んだ。 さあ出発! その日は一日遊ぶと割り切っていたから。
場所は 高速バスターミナル 。 「 龍仁 」という二文字を頼りに、Ⅰ氏と私の2人珍道中は始まった。 Ⅰ氏は営業マンで私を韓国ビジネスに引きずり出してくれた韓国ライフの恩人? また私を一人で韓国に旅立たせ、元来持ち合わせていなかったクソ根性と度胸を植えつけてくれた人。 私たちは時々商談のために韓国に同行した。
高速バスターミナルはソウルの中で、私たちが最も慣れ親しんだ場所。 ファーストフードで簡単に朝食を済ませていざ出発。
まずは、チケット売り場へ。 チケット売り場には十数個の窓口があり、全国へ向けての直行便の通行手形(チケット)を販売している。
目指す方面を間違えては大変だ! 行き先表示を注意深く探して歩く。 ヨンインは意外に早く見つかった。 売り場右の一番手前に、 [Yongin] だったと思うが、それらしき表示が見つかった。
私「ヨンインに行きたいんですけど…」 窓口「ネ~、ヨンインニョ~。 アホプシ シボブン コン タセヨ?」 私「 … … 」 Ⅰ氏「Please, write down HANJA (漢字書いてください)」 窓口「 … 」 私「ヨンイン、한자로 써주세요.」 窓口 「영인 요. 한자, 한자. …, 잔깐만요! 어. 잔시만 거다리 십시오. Just moment, please. 」
売り場窓口は完全にパニックである。 地名はもともと漢字だから、それくらいの漢字なら書いてくれる思っていたが、そうでもなかったのだ。 彼らに漢字を書けというのは無理な注文だ。 大変なことを尋ねてしまった。
窓口の彼女は地図を探してきた。 が、漢字の地名は載っていない。 [悪いことしたなぁ…] と、次は英語を話せる子がやってきた。 また一人、ちょっと先輩風の女の子が来た。 結構近い線の漢字らしいものを書いてくれたので、「ありがとう、分かりました、結構です。」 お礼を言ってこの話を収束させようとするかしないかのうちに、なにやら相談しながら全員どこかへ行ってしまった。 彼女たちは真剣だ。 日本のどこにこんなに真剣に対応してくれる切符売り場があるだろうか。
数分待つと、ベテラン風の女の子が漢字で「龍仁」の二文字を書いたメモ用紙と地図を持って私たちの前に現れた。 丁寧に日本語で「こちらでございます。」と手渡してくれ、地図で場所を示してくれた。 「ありがとう。本当に、ありがとう」 こんなことで、こんなに嬉しいのは久しぶりだった。
…ごめんなさいね。一生懸命調べてくれている姿を、< かわいいナァ > なんて思いながら眺めていたこと白状します。…
さて地名も間違いないことを確認できたし、バスのチケットは手に入った。 所要時間は1時程度とのことだったと思う。 高速バスは乗ってしまえば後は簡単、降りそびれないように注意していればよい。 本当はなかなか聞き取れない停留所名にドキドキひやひやなのであるが…。
バスは、どんどんスピードを上げて、高速道路の中央車線、日曜バス専用レーンをビュンビュン飛ばし、あっという間にヨンインに着いた。
================================ [ちょっと物知り韓国文化] ソウルには、大体3つの高速バスターミナルがあります。 そのひとつが<고속버스터미날 高速バスターミナル>、それから< 남부 터미날 南部ターミナル>と< 동부 터미날 東部ターミナル>です。
『高速バスターミナル』5~6年前にリニューアルしてとっても快適なステーションになりました。 バスターミナルの上は巨大なビルになっていて、新世界デパートとマリオット・ホテル。 隣に花市場があります。 そこの地下街の泉の広場みたいなところはドラマ 『美しき日々』 の舞台となりました。 연수 ヨンスが室長 민철 ミンチョル の妹の 민지 ミンジを連れて卑屈になった彼女の心を開かせるために、一緒に絵を描いて売ろうとしていたところです。
『東部ターミナル』のすぐ前にはテクノマートという電化製品のデパートがあります。 ここもソウルに行けば一度は行っておくべきところでしょう。 携帯電話フロアなどは広大な一フロアすべてが携帯やさんで壮観です。
韓国は、日本ほど鉄道が発達しておらず、道路を整備してバスを中心とした交通網を確立しようと力を入れています。 したがって主要な都市には必ず高速ターミナルがあります。 その近くには、たいてい市営バスがあり、こちらは通常の町の路線バスがあります。 ソウルといえばはもちろん韓国の中心であり、そこの高速バスターミナルはいわば韓国のHUBなのです。 本当に便利でどこへでも安く速く移動することができます。 下手をすると鉄道より速く目的地へ移動できます。
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